2022年7月3日の礼拝宣教から

「主の愛のゆえに」 申命記7章6-8節

津村春英 牧師

古代イスラエルの民は、出エジプトの後、40年間という過酷な旅を経て、ついに約束の地を目前にしました。そこで、主はモーセを通して民に改めて語られます。「あなたの神、主は地の面にいるすべての民の中からあなたを選び、…あなたに対する主の愛のゆえに、あなたたちの先祖に誓われた誓いを守られたゆえに、主は力ある御手をもってあなたたちを導き出し、エジプトの王、ファラオが支配する奴隷の家から救い出されたのである。」(7:6-8)、そして、「わたしが今日 命じるとおり、あなたの神、主を愛し、その道に従って歩み、その戒めと掟と法を守るならば、あなたは命を得、かつ増える。」(30:16)と。偶像礼拝のはびこる地で、主を愛し続けることが彼らのミッションでした。

キリスト者は、「あなたがたがわたしを選んだのではない。わたしがあなたがたを選んだ。あなたがたが出かけて行って実を結び、その実が残るようにと、…わたしがあなたがたを任命したのである。」(ヨハネ15:16)という主イエスの言葉に存在の根拠をおいています。今、コロナ禍で、礼拝に出席することだけで精いっぱいの状況が続いていますが、主に愛されている私たちは、主から託されている教会のミッション、「御言葉を宣べ伝えなさい。折が良くても悪くても励みなさい」(テモテ二4:2)、を忘れてはなりません。