「主を告げ知らせる」 詩編92篇1-16節
津村春英 牧師
詩編92篇は、「安息日のための賛美」という表題です。どういう賛美でしょうか。「いと高き方よ、なんと喜ばしいことか/主に感謝し/あなたの名をほめ歌うことは。朝に、あなたの慈しみを/夜ごとに、あなたのまことを告げ知らせることは。」(92:2,3・聖書協会共同訳)とあります。下線部のヘブライ語は「トーブ」で「素晴らしい」とも訳せます。主に感謝し、主の御名を賛美し、朝にその慈しみを、夜ごとにその真実(まこと)を告げ知らせることは、なんと素晴らしいことか、と詩人は歌っているのです。
さらに、「あなたの業はなんと大きく/あなたの計らいはいかに深いことか。」(同6)と歌います。確かに、私たちに対する主のお考え、ご計画は、実に深いと言わざるを得ません。主イエスの十字架がその最たるものです。私たちも、時には手の込んだ複雑なプロセスを経ることもありますが、最終的にはそれが最善であったと、多くのキリスト者が証言しています。使徒パウロも言っています。「神は真実な方です。あなたがたを耐えられないような試練に遭わせることはなさらず、試練と共に、それに耐えられるよう、逃れる道をも備えていてくださいます。」(コリント一10:13)と。この主の証人として今週も希望をもって旅を続けましょう。