2025年4月26日の礼拝宣教から

「あなたがたこそ証人」 ルカ福音書24章36-53節

津村春英牧師

 宮崎賢太郎『潜伏キリシタン 知られざる信仰世界』(角川新書、2026)では、明治6年に禁教令が解除されてカトリック教会に戻った人々を潜伏キリシタン、戻らなかった人々をカクレキリシタンとして区分し、後者はキリスト教徒というより独特の儀礼体系をもった先祖の宗教を継承してきた人々だと書いています。では、私たちは何を守り、何を伝えるのでしょうか。

 弟子たちの前に姿を現わされた主イエスは、まず、ご自身の復活に至る出来事は、モーセ―の律法と預言者の書と詩篇に、すなわち旧約聖書に書かれてあることの実現であると言われます(24:44)。このメッセージは、墓に行った女性たちが聞き(同6-7,cf.9:22)、続いてエマオの途上の二人が(24:25-27)、そして、他の弟子たちが聞くのです。さらに、「罪の赦しを得させる悔い改めが、…あらゆる国の人々に宣べ伝えられる」(同47)と言われますが、「悔い改めなければ救われない」のメッセージはルカ福音書に特徴的に繰り返されてきました。そして、この二つを受けて、「あなたがたは、これらのことの証人である」(同48・聖書協会共同訳)と言われました。ルカ福音書の冒頭にあるように、著者も、最初の読者も目撃者ではなかったのですが(原文1:2)、見事に現代の私たちに伝えられています。今度は私たちが証人となって、伝える番ではないでしょうか。