2025年10月5日先週の礼拝宣教から

「何の権威で」 ルカによる福音書20章1-8節

牧師 津村春英

 自民党の新総裁が選出されました。さらに総理大臣になったときに与えられる権威が、国民の平和と繁栄と幸福のために使われることを期待します。

 主イエスの時代のエルサレムは、ローマ帝国の総督の管轄下にありましたが、大祭司を頂点とし、祭司長たち、律法学者たち、長老たちによって構成された最高法院(サンヘドリン、七十人議会)が政治をつかさどっていました。

 主イエスがエルサレムに入場され、神殿の境内で商売をする人々を追い出されたことに関して、サンヘドリンの者たちが主を問い詰めます。「何の権威でこのようなことをしているのか。その権威を与えたのはだれか。」と(20:2)。神殿での権威構造(ヒエラルキー)を無視したというのです。それに対して主は、人々が神から遣わされた預言者であると認めていたあのバプテスマのヨハネを引き合いに出し、天からの権威によって行ったことを暗示されたのです。

 私たちが理不尽な目にあうとき、考えてみたいのです。私たちは、どのような権威の下で生きているのでしょうか。目には見えませんが、主イエス・キリストの恵み、父なる神の愛、聖霊の親しき交わりの下で生かされているのです。どんなときも、心を高く上げ、感謝して進みたいものです。